水景の音楽教室

音楽の基礎知識と打楽器関係のことを書いてます

楽器の種類を意識してみよう

 

 前の記事では、

 理論派のタイプと実践派のタイプの人がいるんじゃないかという話でした。

 

 プロの世界なら、いざしらず、

 アマチュアの世界では、どちらが良い悪いという差はないけれど、

 理論も実践もバランス良く習得するのが最良であろうというお話でした。

 

 

 私自身、実践派のタイプでして、

 けっこうアドリブ入れて弾いたりして遊びながら弾いてます。

 

 しかし、今回は、理論系の話の第1弾。

 楽器の種類を意識してみようというお話です。

 

 

 まず、楽器の種類といっても、色々あるじゃん。

 そんなツッコミが飛んできそうですが、まさにその通りです。

 

 吹奏楽やオケなどでもおなじみの

 トロンボーン、サックス、バスドラム、シンバル、マリンバティンパニ

 ポップス曲などでよく使われる

 ドラム、ギター、ベース、ピアノ、シンセサイザー

 エスニック風な曲で使われる

 コンガ、カホン、和太鼓、締太鼓などなど

 キリがないほどとにかくいっぱいあります。

 

 

 こんな風に、様々ある楽器でも

 管楽器、弦楽器、打楽器という括りでジャンル分けされているのは

 よく知られていますよね。

 

 しかし、私は実は楽器の分類って2種類で十分だと思うのです。

 メロディ楽器とパーカッション楽器の2種類です。

 

 メロディ楽器というのは、

 ドレミの音階があって、その楽器が出す音が曲のメロディを作る楽器。

 

 パーカッション楽器というのは、

 ドレミの音階がなくて、叩いた音で曲のベースや裏拍を作る楽器。

 

 ざっくり、音階のあるなしで分けたわけですが、

 これ、アマチュアにとっては割と気になることではないかと思います。

 

 楽譜が読めないから、ドレミの音の違いがわからないからなんて

 理由でパーカッション楽器を好む人もいれば、

 リズム感がないから、メロディ楽器を好む人もいるので、

 これから楽器を始めようとする方は、自分はどっちができそうなのかを

 判断するには良い材料になるであろうと思っています。

 

 ただ、ギターとかティンパニといった楽器は、

 メロディ楽器でもあり、パーカッション楽器でもある立ち位置にいるので、

 一概にこの分類が万能だとは思いませんが、

 奏法次第で、メロディ楽器にもパーカッション楽器にもなれる器用さが

 あるという意味で、曲によって奏法を変えたりするのも1つの考え方かなと。

 

 例えば、ギターで言えば、

 ストロークでコードをジャカジャカ弾くタイプならパーカッション系ですし、

 アルペジオで1音ずつ出していく弾き方ならメロディ楽器です。

 

 ただ、アルペジオが苦手だからストローク派の人もいますし、

 ストロークよりもアルペジオの方が好きだという人もいます。

 そこは、好みや技量次第といったところでしょうか。

 

 厳密に言えば、メロディ楽器とパーカッション楽器の2種類の分類は

 正しい分類ではないことは重々承知の上ですが、

 我々アマチュアの手が届く範囲に存在する楽器は概ねこの2種類のどちらかです。

 

 まずは、どんな楽器を始めようかなと迷っているなら、

 メロディ楽器派かパーカッション楽器派かだけでも考えておくと

 やりたい楽器が見えてくるのではないでしょうか。